2011年秋に撮影した「恋谷橋」という映画が先日完成し、初号を見てきた。
決して潤沢な予算で撮影された映画ではなかったけど、楽しい思い出が沢山詰め込まれた作品だった。
今はこういった低予算でも劇場公開を目指す作品とテレビ局がバックに控えた大作系の映画に二分化されて、中規模な作品が減ってしまったように思う。
時代によって映画のつくり方が変わっていくのはいたし方の無いことかもしれないが、映画が完全に商品としてだけ扱われ、作り手の良心が片隅に追いやられている状況は映画にとって危機だと思う。
ワーナー映画の様に最初に完成させた作品を普通の人に試写して見せ、意見を聞きそれを取り入れ、編集直しでまた見せ、意見を聞きまた編集を直してやっと作品として完成させるような作品もあると聞く。本当にアメリカらしい完全に商売として割り切って作品を作っている。自分としてはこれは無いなと思うのだが、、。
「恋谷橋」のように監督が作りたいと考え、それに協力してくれる人々が後押ししてくれた、このような映画がもっと沢山出来て欲しいし、作り手もそれに答えるように頑張って参加する、そこから心に残る作品も出てくるのではないのか。
映画を決して資本が有る人達だけのものにして欲しくないと切に願う。
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