2013年6月28日金曜日

少年メリケンサック 劇映画


車内の撮影風景、車を牽引している
2008年4月撮影。
2009年2月封切り。

「メリケンサック」は不良が喧嘩のときに拳にはめる金属性の指型、
「少年メリケンサック」はパンクバンドの名前。
これだけでこの映画が凶暴な連中の物語だと予感させられます。
 脚本は宮藤監督のオリジナル。


大手レコード会社の窓際社員に偶然ネットで発掘された80年代のパンクバンドが一緒に全国をライブツアーする凶悪&報復絶倒のロードムービーです。          

 劇中合計6回のライブ撮影があることから、ロケハンでは世の中にこんなにライブハウスがあるのかというくらいに見て歩きました。
ネットで発見される80年代のライブはパンクの発祥当時の雰囲気を出すため、実際に行われていたパトライト、工事灯、拡声器、地味なライティングを作りましたが、監督が特に拘ったのは当時のステージと客席の高さ関係で意外と難問で、一時は客席を希望の高さまで上げる案まで出ました。

 これはライブ中、客がメンバーに触ったり、メンバーが興奮した客を蹴飛ばす、殴る、ボーカルが歌いながら客席に唾吐き、ダイブしたりとパンクのライブに必要な客とバンドの一体感を作り上げるのに大いに役立ち、実際にバンドをやっている監督ならではのこだわりでした。

ライブの撮影は大量のエキストラがノリノリなので困難を極め、助監督は全員頭をモヒカンでその中に入り、私と撮影助手はモヒカンにはしませんでしたがそれぞれが手持ちキャメラでライブのうねりを感じました。

監督:宮藤官九朗 
Bキャメラ:松本ヨシユキ 
照明:吉角荘介     
撮影助手:横山公亮 新島克則 島秀樹 石田将士

機材:三和映材 SONY F35 

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