2013年6月28日金曜日

中学生円山 劇映画

エンケンさんのライブの時の撮影部
舞台になった団地









前作の「少年メリケンサック」以来四年振りの宮藤監督との仕事です。
撮影は2012年6月から7月にかけてです。
封切りは2013年5月18日でした。


2011年6月下北沢で大人計画の舞台を観劇後、監督からお話を頂き撮影を楽しみにしていました。今回も監督のオリジナル脚本で、主人公円山君の団地での生活と彼の思春期の妄想を描いた物で、彼の妄想と現実が複雑に絡み合った構成でした。

円山君は「自分のチンコを舐めたい」との思いから毎日前屈を繰り返し練習しますが、同じ団地に住む子連れの男にその行為を悟られたと勘違いし、彼との妄想談義になっていきます。空からグラビアの女の子が下りて来たり、ヌーブラを付けた裸女たちと演舞したりと思春期ならではの妄想です。撮影中は我々にも楽しい妄想が広がる現場でした。

撮影は多岐に渡る妄想の部分をどのように表現するか悩む事が多かったのですが、その分楽しめたのも事実です。
特殊なレンズを使ったり、美術的に異空間を造ったりし、CGも多用しています。
人間は誰でもが妄想します。これは人間だけの特権かもしれません。良い事だけではなく悪い事もあり、妄想とは現実の自分との距離を測れる素晴らしい物かも。

そもそもこの映画は、妄想したり、自分のチンコを舐めようとしたり、人間の秘密の部分、どうしようもなく駄目な部分、恥ずかしい部分を全肯定する作品です。


監督:宮藤官九郎 
照明:吉角荘介
撮影助手:古長真也 榊原直記 田川雄一 岩崎真也






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